「最初は“なんとなく笑ってしまう”程度。でも気づけば、クセになって何度も観ている——」
最近、そんな不思議なハマり方をするお笑い芸人がじわじわ注目を集めています。
その名は、スタミナパン。
テンポも見た目もどこか“ゆるい”のに、見れば見るほどじわじわくるネタの数々。
いったい、なぜ彼らのネタはこんなにも後引く面白さを持っているのでしょうか?
この記事では、スタミナパンのネタの“じわじわ笑い”の正体を掘り下げてみたいと思います。
✅ スタミナパンのネタはなぜ“じわじわ”くるのか?
✅ スタミナパンの“クセになる間”とは?
興味のある方は一緒に確認していきましょう!
✅ スタミナパンのネタはなぜ“じわじわ”くるのか?
最初はなんてことないボケに見えるのに、あとからジワジワ思い出し笑いが止まらない――スタミナパンのネタには、そんな“発酵するおかしみ”が詰まっています。
その理由は、ネタの中にちりばめられた違和感・ズレ・ギャップ、そしてあえて大人が真面目に“くだらないこと”を全力でやるという姿勢にあると感じます。
たとえば『レストラン』ネタでは、高級店で店員が唐突に「ウンチ行ってきまーす!」と叫ぶ。その場面自体は小学生レベルの笑いですが、それを大の大人が堂々と演じていることに妙な説得力が生まれ、観ているこちらは**「え、今の何だったの…?」という余白の中で、ジワジワ笑いが膨らんでいく**んです。
しかも、「うんこ」じゃなくて「うんち」なんですよね。この微妙な言葉選びが絶妙で、どこか恥ずかしくて幼くて…でもその“情けなさ”が、なぜかクセになる。大人の世界に無理やり“男子中学生ノリ”をねじ込んでくるあの感じ、ズルいです。
さらにスタミナパンの2人は、性格もテンポも正反対で、コンビとしての“噛み合ってないようで噛み合ってる”感が独特の空気を作っています。まるで仲の良い兄弟が延々としょうもないことでケンカしているような、そんな安心感と緩さがあるんです。
僕自身、最初は「何がおもしろいんだろう?」と思って見ていたのに、ふとした瞬間に「ウンチ行ってきまーす!」のセリフが頭をよぎって笑ってしまう…そんなことが何度もありました。
これはもはや“笑いのスルメ”。
噛めば噛むほど味が出てくるタイプの芸人だと断言できます。
つまりスタミナパンのネタは、直球の爆笑ではなく、ジワジワと効いてくる遅効性の笑い。その裏には、ズラし・緩急・繰り返し・くだらなさ・そして真剣さ――あらゆる要素が綿密に積み上げられているんだと思います。
ネタの派手さではなく、“後を引く可笑しさ”で勝負するスタミナパン。こういう芸人が決勝の舞台に立つ時代になったことが、ちょっと嬉しいです。
✅ スタミナパンの“クセになる間”とは?
スタミナパンのネタを観ていると、気づけば笑ってる。でも何が面白かったのか、一言で説明しづらい。そんな“クセになる間”こそが、彼らの最大の武器です。
特に目を引くのが、ツッコミのトシダ タカヒデの“ため”と“引き”。
激しく勢いで笑わせるタイプの芸人が多い中で、トシダはむしろ“抑える”ことで笑いを生む。
彼の静かで淡々としたツッコミは、ボケの奇妙さやシュールさを逆に際立たせてくるんです。
たとえば『地獄』のネタで、麻婆が短いエピソードを語った後に放つ決め台詞「地獄ぅ~!!!」。
このフレーズ、1回目で観客はすでに笑いの空気に包まれますが、2回目の「地獄ぅ~!!!」の直後にトシダがツッコむんですね。
個人的には、「あれ? そこじゃなくて3回目の“地獄ぅ~!!!”で一気に爆発してほしかったな」と思ってしまったんですが、ここであえて早めにツッコんでしまうことで、“笑いのタメ”が少しずつ分散されていく。
本来ならドカンとくるはずの笑いが小分けにされて、結果的にじわじわ効いてくるスタイルになっているんです。
また、ボケ担当の麻婆が放つくだらなさ全開の台詞や動きに、トシダがやや早めにツッコむこともポイント。
個人的には、もう少し泳がせてもいいのにな…と思う瞬間もあるんですが、この“早ツッコミ”によって、笑いが小さく小さく刻まれて積み上がる構造が生まれている気がします。
これ、戦略的にやってるとしたら相当すごいです。普通は“溜めて爆発”が基本なのに、彼らは**“小出しで静かに効かせる”**という、まったく逆のアプローチをしてるんですよね。
つまりスタミナパンの間は、派手な緩急ではなく、ずっと“緩”のまま押し通す異色のスタイル。
観ている最中は爆笑がなくても、**終わったあとにじわじわ効いてくる“発酵型の間”**なんです。
脳にこびりついて、ふとした瞬間にまた笑ってしまう。
スタミナパンのネタは、そんなあと引く笑いの設計図でできているように思います。
スタミナパンのネタがじわじわくる面白さの理由まとめ
✅ スタミナパンのネタはなぜ“じわじわ”くるのか?
日常の違和感やくだらなさを、大人が真剣に演じることで“あとからくる笑い”を生んでいます。
爆笑ではなく、ふと思い出して笑ってしまう“発酵型のネタ”が魅力です。
✅ スタミナパンの“クセになる間”とは?
トシダの静かなツッコミと麻婆の脱力ボケが生む“間”が、笑いの余白を広げています。
あえて早めにツッコむことで、小さな笑いが積み重なり、じわじわと効いてくる構造になっています。
いかがだったでしょうか?
最後までお付き合い頂きまして、ありがとうございました!!
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